aromatopia No.93 2009/3月号(vol.18/No.2)

【特集】ホルモン様精油の働きを考える

女性が一生で分泌する女性ホルモンの量は小さじ一杯ほどと言われています。その量はごく微量ですが、ホルモンは私たちの健康に大きな影響を与えています。植物の中にもヒトのホルモンと同様の働きを持つものが多く存在します。それらは植物エストロゲン等と呼ばれ、アロマテラピーで使用される精油にもホルモンと同様の働きを持つホルモン様精油があり、注目されています。今号では、体内のホルモンの仕組みといった基本的な情報をはじめ、ホルモン様作用を持つ精油が身体に与える影響、ホルモン様精油の種類や成分、環境ホルモン等、関連研究動向などに迫ります。

・ホルモン分泌の仕組みと働き ホルモンは生命(いのち)のメッセンジャー…栗本真紀子・高野加寿恵
・ホルモン様作用の精油…三上杏平
・ホルモン様作用を持つ精油の人体への影響…谷垣礼子
・ホルモン補充療法による嗅覚感受性の検討…矢追正幸
・ホルモンバランス・変動による不調とアロマセラピートリートメント―女性外来クリニックにおける症例報告…内野英子
・女性ホルモンとフィトセラピー(植物療法)…村上志緒
・内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)の最近の研究動向…梅津豊司
〈mini interview〉
・女性ホルモンの分泌に影響を及ぼす アンブレット・シードオイルの研究と開発について─日本メナード化粧品株式会社 加藤雅光氏に聞く
〈Column〉
・男性の更年期障害へのハーブの活用…飯嶋慶子
・ラベンダーおよびティートリーの精油を含む製品を使用した少年の乳房が女性化した事例について…編集部

☆Free Theme Article
・精油蒸気の曝露によるマウス、ラットの皮膚吸収…井上重治

☆World Report
・ドイツより アロマテラピーが学校へ ドイツ状況報告【後編】…豊泉真知子
・ベトナムより ベトナムの自然療法…冨野玲子

☆Report
・秩父ハーブ体験教室─フレッシュハーブがつなぐ、生産地域活性とアロマセラピストの活躍の場…樋渡志のぶ
・コロンリンクセミナー第1回開講レポート…五十嵐桂子
・注目のヒーリングメソッド 癒し効果を高める、スウェーデン生まれの「タクティール ケア」…編集部
・第2回 アロマトピアセミナー開催「妊産婦のアロマテラピー」…編集部
・アロマオイルによる自然発火の現状アンケート報告…編集部
・第1回 日本統合医療学会大会開催報告…相原由花

☆Series
・巻頭言:香りでホルモンバランスを
・Voice of Therapist(20):「心の触れ合いを、アロマセラピーを通して伝えていきたい」…宮里文子さん
・医療現場でのホリスティックケア(4): クリニカルアロマセラピーとメディカルアロマセラピー…相原由花
・大槻真一郎“錬金術”を語る(4): 驚異の治癒力をもつコロイドについても説明…大槻真一郎
・Aromatopia Information Reference
・植物療法と栄養学─植物からの学び(7):植物療法に関わる上での大切な条件 栄養(4)…和光幸子
・緑のGarden Cityから(25):拝啓、楽しいコーヒー生活…秋山愛紀乃
・ハーブリサーチレビュー(051):メリッサ精油は単純ヘルペス1型(HSV-1)と2型(HSV-2)の増殖を抑制する…村上志緒
・aroma romantique 香りの文芸散策(24):生活心情に根ざす民俗の香り 柳田國男が採取した“香”…アイダミホコ

関連記事

  1. FRAGRANCE JOURNAL 2020/5月号

  2. FRAGRANCE JOURNAL 2023/5月号

  3. FRAGRANCE JOURNAL 2021/2月号

  4. FRAGRANCE JOURNAL 2001/5月号

  5. FRAGRANCE JOURNAL 2013/6月号

  6. FRAGRANCE JOURNAL 2020/4月号