FRAGRANCE JOURNAL 2023/9月号

No.519(Vol.51/No.9)

【特集】香りの最新研究

弊社が発行してきた香りの機能性〈生理・心理的作用等〉と効能の学際的専門誌“アロマリサーチ”が2月発行の通巻93号をもって休刊となりこの分野の研究成果を発表できる媒体が弊社ではフレグランスジャーナルのみとなってしまいました。今回の特集では、アロマリサーチへの投稿を予定していた論文も含め、香粧品への応用の観点から取り上げています。

●メルケル細胞のマルチセンシング―触感覚を司る細胞が香り成分で活性化
 …資生堂 みらい開発研究所 坂口歳斗・堤 も絵・加治屋健太朗
●加齢性嗅覚低下にかかわる嗅粘液因子の発見
 …花王 感覚科学研究所 白井智大・吉川敬一
●化粧品の香りのやみつき感に関する探索的研究
 …コーセー 研究所 武井 涼・平井美帆,文京学院大学 人間学部 伏田幸平・小林剛史
●高濃度界面活性剤中の香料の抽出・分析法
 …ライオン 研究開発本部 澤田奎太
●嗜好性や自律神経の状態によって同じ香りを嗅いでも効果に違い
 …タカラベルモント 化粧品研究開発部 佐藤千怜・萬成哲也
●ヒト自律神経活動に及ぼす1,8-シネオールの香りの効用
 …藤田医科大学 医学部 生理学Ⅱ 河合房夫
●アカエゾマツ枝葉から得られた精油と蒸留液のマクロファージ細胞に対する抗炎症作用
 …酪農学園大学 農食環境学群食と健康学類 佐藤彩音・寺田透弥,Pine Grace 横田 博・山口昭弘
●ヒト嗅覚受容体を用いた香りの相互作用の研究
 …曽田香料 フレーバー開発部 安永元樹,曽田香料 分析研究部 高井英司・服部祥治,大阪大学 産業科学研究所/香味醗酵 R&Dセンター 立松健司・黒田俊一

〔日々粧進〕
〇脱使い捨て、自然に還る歯ブラシ
 …新進化学 代表取締役 村中 克

〔最新研究〕
〇グアーガムとキサンタンガムの相乗効果を用いた処方技術
 …IFF ヘルス&バイオサイエンス パーソナルケア部(ダニスコジャパン) 樫村猛伯・Piera Pericu

〔翻訳〕
〇美容における脳と肌の相互作用を脳波が明らかにする
 …Independent Skincare Consultancy Katerina Steventon, Ph.D.

〔学会報告〕
〇第41回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会

〔新原料〕
〇低濃度での殺菌効果に優れた純度100%のニュージーランド産精油
「MANUKA OIL PREMIUM GRADE」(DOWN UNDER ENTERPRISES/木村産業)

〔Topics〕
〇令和5年度第1回 油化学セミナーを開催(日本油化学会関東支部)

〔Information〕
〇秋の会員研修会を開催(日本産業皮膚衛生協会)

〔連載〕
〇アジアの化粧品行政の潮流(4):ベトナムにおける品質管理の現状と日本企業が注視すべき今後の動向
 …ワールドワイド・アイピー・コンサルティングジャパン コンサルタント 清水鼓由季・髙橋優暉
〇中国市場に挑む(72):交流、協力ニーズの増大
 …日中化粧品国際交流協会 理事長 楊 建中
〇ジャパンレポートダイジェスト(2):フレグランス新製品が多く発売されるジェンダーレスコスメの可能性を探る
 日本でのコミュニケーション方法やターゲット世代は?

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