原稿本

2006年2月号

化粧に関する臨床研究の展望―化粧療法の未来を考えるClinical research trends and future prospective of makeup therapy

  • 目白大学大学院(Mejiro University)
  • 野澤桂子(Keiko Nozawa)

治療技術として化粧の効果に関する心理的、医学的、看護的研究を見直したところ、1)このトピックに関する研究数が増加、2) これらの研究の多様化、3)これらの研究に関する視点の変化を示した。臨床現場で化粧療法を導入する場合、化粧療法の効果、その限界、化粧療法に適した患者の選択の重要性、介入の時間を明確にする必要があるとし、この観点から、研究を進めるには1)多くの研究では、実験方法ではなくケーススタディを使用しており、ほとんどの実験では、対照群を使用する研究者のほんの一部で事前・事後テストに依存している。2)いくつかの研究は、化粧療法の限界を言及している。3)臨床上の問題を抱える患者に対する化粧の効果を説明するモデルの分析が不十分であるとした。これらの知見をもとに、化粧療法の可能性や今後の研究に向けて提案を述べている。

化粧と医療、化粧によるQOL向上、最新研究などに関する論文をピックアップし、その内容を紹介しています。
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