FRAGRANCE JOURNAL 2019/7月号

No.469(Vol.47/No.7)

【特集】日本産原料の化粧品開発

今回の特集では、日本産原料を取り上げました。日本で原料を開発し、それを製品化にまでつなげていく。そこには様々なこだわりがあり、ストーリーが生まれます。応用された製品はそれぞれの地域で産業として期待され、地域興しの原動力ともなっています。様々な取り組みに今後の化粧品開発のヒントとなるものもあると思います。ぜひ参考にしてください。

●近畿大学と企業の連携による日本産素材を利用した化粧品開発
 …近畿大学 薬学部 多賀 淳
●持続可能な国産素材の活用と地域連携―ジャパン・コスメティックセンターが描く未来
 …ジャパン・コスメティックセンター 小田切裕倫
●ジャパン・コスメティックセンターとの化粧品プロジェクト
 ・佐賀県産農産物の魅力を掘り起こす―コスメティック原料としての潜在能力
  …九州大学 農学研究院 清水邦義,滋賀県立大学 環境科学部 中川敏法
 ・岩手の休耕田からうまれたコスメ―地域循環の取り組み
  …ファーメンステーション 酒井里奈
 ・日本古来の原種「実生ゆず」コスメ原料として優位性
  …re・make(ゆらぎスタイル) 岡山栄子
 ・佐賀県産素材を利用した化粧品素材の探索と製品化事例の紹介
  …コスメディアラボラトリーズ 沢田 賢,ワミレスコスメティックス 田口麻貴・堤 浩亮
●日本産の脂肪組織由来幹細胞の培養上清液を活用したコスメ開発
 …琉球大学 医学部 形成外科 野村紘史・清水雄介,琉球大学 医学部 先端医学研究センター 角南 寛
●多様な沖縄産化粧品原料―コスメティック・アイランドの創生
 …琉球ボーテ 島田邦男,知財問題研究家 矢野嘉宏
●久慈産琥珀の超臨界CO2 抽出物の化粧品素材としての有用性
 …岩手大学 農学部応用生物化学科 木村賢一,岩手大学 理工学部化学・生命理工学科 白井誠之,実正 鈴木 聡
●国産野生種サクラプラセンタエキスとツバキカルスエキスの開発
 …銀座・トマト 勝見地映子
●日本伝統の食素材「酒粕」と「和三盆糖蜜」を用いた新規化粧品原料の開発
 …一丸ファルコス 開発部 池田 隆・伴野規博
●将来にわたってつくり続けられる,化粧品原料を日本の自然素材と日本の技術と日本の文化で,ジャパンバリューを世界へ
 …サティス製薬 柚木恵太

〔日々粧進〕
〇高機能リポソームを生む粒径制御
 …ライラックファーマ 代表取締役 須佐太樹

〔最新研究〕
〇乾燥肌に対するビート由来グルコシルセラミド含有物の効果
 …九州工業大学 情報工学部生命化学情報工学科治療システム研究室 引間知広・木下真梨子

〔新原料〕
〇肌の「菲薄化(肌痩せ)」を改善する新規抗老化素材「スプリングミント」(一丸ファルコス)
〇植物性オイル由来原料「AE Chemie 天然原料シリーズ」(ビタミンC60バイオリサーチ)
〇PEG フリー,COSMOS・HALAL認証を有する天然可溶化剤「TEGO® Solve 61 MB/90 MB,symbio® solv clear plus MB」(エボニック ジャパン)
〇エコサート・コスモス認証加水分解ケラチン「シナチン・トップ」(エーシーテック)

〔新機器〕
〇皮膚の血管の非侵襲3Dイメージング「光超音波顕微鏡HadatomoTM Z」(アドバンテスト)
〇粉体物性評価装置「多検体水分吸脱着測定装置(SPS/Vsorp)粉体流動性測定装置(Revolution)」(三洋貿易)

〔Topics〕
〇日本抗加齢医学会総会開催…日本抗加齢医学会
〇第69回 全国セミナー開催…日本毛髪科学協会
〇セカンドスキンクリーム発表会…BONOTOX
〇新商品発表会,アフターパーティ開催…コーセー
〇TOKYO BEAUTÉ…在日フランス大使館貿易投資庁

〔翻訳〕
〇活性成分の送達 増粘剤と防腐剤による放出への影響
 … London College of Fashion Rachael Polowyj Millica Stevic Slobodanka Tamburic

〔学会報告〕
日本化学会 第99春季年会

〔連載〕
〇コスメティックスの未来予想図(4):韓国が「世界の化粧品のラボ」と呼ばれる理由
 …アイスタイル BeautyTech.jp 編集長 矢野貴久子
〇中国市場に挑む(45):上海美容博覧会から見る中国化粧品の現状
 …日中化粧品国際交流協会 理事長 楊 建中

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