No.452(Vol.46/No.2)
【特集】眠りから考える時間・美容
睡眠が十分でないと体調だけでなく、肌の状態にも悪い影響が出てくる。消費者も実感として感じており、化粧品を使用する際にも乗りや効果に不満を持つところである。今回の特集では、睡眠の肌への影響のメカニズム、そして睡眠を改善し、美肌効果を高める技術、製品開発についてまとめている。商品開発の新たなアプローチとして注目される眠りについて考えてみていただきたい。
■成長ホルモンによる美肌効果は加齢によって妨げられる
…日本メナード化粧品 総合研究所 奥野凌輔
■睡眠が身体と肌のリズムに及ぼす影響
…花王 ヘルスケア食品研究所 日比壮信,花王 スキンケア研究所 村上泉子
■睡眠誘導効果をもつ(-)-酢酸ボルニルの睡眠促進効果ならびに肌質改善効果
…九州大学農学研究院 清水邦義・孫旻愷・松本清・本傳晃義,近畿大学 産業理工学部 大貫宏一郎
■時計遺伝子を介して皮膚保湿関連遺伝子の発現リズムを制御するスキンケア技術の開発
…ディーエイチシー 池島俊季・石川亜紀子・荒川 充・宮下忠芳
■シャルドネ果実エキスによる体内時計に着目した皮膚バリア回復力の効果
…一丸ファルコス 濱田朋志・伊藤賢一
■パッションフラワーエキスの時計遺伝子とcornified envelopeに及ぼす作用
…オリザ油化 研究開発本部 下田博司
■睡眠とグリシン
…味の素 イノベーション研究所フロンティア研究所栄養健康基盤研究グループ 鈴木克也
〔最新研究〕
○キンモクセイ(Osmanthus fragrans var. aurantiacus)花部成分の化粧品原料としての 機能性に関する基礎研究
…京都薬科大学 中嶋聡一・森本有紀子・中村誠宏・森浦俊次
〔日々粧進〕
○マッサージでキレイを追求
…Family Salt 代表 水野聖子
〔新原料〕
○目の下のクマを防ぎ,若々しく輝く目元に「ジュヴェナイ CLR(JuvenEye CLR)」(寿ケミカル)
○ヒマワリ由来のO/W乳化剤「IMWITOR® 375」(綿半トレーディング)
○即効性フェイスケア原料(4)「Neolipidリッププランパー」(ビタミンC60バイオリサーチ)
〔Topics〕
○「春風の集い」開催 木村会長が業界の動向について述べる(化粧品原料協会)
○2018年カネダ新春経済講演会開催 伊藤元重氏がこれからの日本経済を解説(カネダ)
○新春セミナー及び情報交換懇親会開催(日本毛髪科学協会)
○第8回 化粧品開発展―幕張にて開催(リード エグジビション ジャパン)
○アテニアホワイトジェネシス 新商品発表会(アテニア)
〔FJセミナー〕
○第147回 FJセミナー 紫外線(UVB)によるシワ発生の細胞生物学的メカニズムとその制御剤のin vitroスクリーニング手法
〔翻訳〕
○EU規制最新情報―化粧品安全性監視 光硬化ジェルネイルの安全性と警告(注意喚起)
…Cosmetic, Toiletry & Perfumery Association Chris Flower・Emma Meredith
〔連載〕
○中国市場に挑む(34):市場動向,2017
…日中化粧品国際交流協会 理事長 楊 建中
○ビューティサイエンティストの窓(52):皮膚常在菌について考える
…ビューティサイエンティスト 岡部美代治
〔学会報告〕
○第81回 SCCJ研究討論会(2) IFSCC 2017 ソウル中間大会・国内報告会