FRAGRANCE JOURNAL 2017/9月号

No.447(Vol.45/No.9)

【特集】毛髪や肌色を司る色素細胞を探る

ヒトの肌や毛髪に存在する色素細胞は、化粧品分野においては重要な研究対象となっています。
日やけやシミ・ソバカス、白髪など色素細胞が関連する現象は、化粧品開発のポイントでもあり、様々な応用が期待されるところです。その色素細胞の基礎研究の部分を中心に今回の特集ではまとめています。
また、特別寄稿では宇都宮大学 芋川教授により3回にわたって色素研究の総説がまとめられます。

■最近の色素細胞研究
 …岐阜大学大学院 医学系研究科 組織・器官形成分野 青木仁美
■メラニン色素を認識する新規ツール“M-INK”の開発
 …アメリカ国立衛生研究所 石田森衛,東北大学 理学部生物学科 大石雄太,東北大学大学院 生命科学研究科 福田光則
■皮膚色を決定するオートファジーの機能
 …花王 生物科学研究所 村瀬大樹
■色素幹細胞の分化制御と皮膚の色素沈着
 …日本メナード化粧品 総合研究所 山田貴亮
■白髪改善・白髪防止剤の開発
 …ホーユー 総合研究所 田口暢彦・畑 俊宏
メラニン分散に着目した居座りシミへの新規アプローチ
 …丸善製薬 木曽昭典
■皮膚の色素沈着過剰:エクスポゾーム(exposome)による影響の理解
 …Symrise Imke Meyer・Marielle le Maire・Mirjam Knupfer

〔特別寄稿〕
〇ヒト皮膚の色素形成にかかわる細胞外シグナル因子とヒトメラノサイト細胞内シグナル経路
 第1章 エンドセリンとエンドセリンB受容体の相互作用
 …宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究センター 芋川玄爾

〔Spot Review〕
〇化粧品の安全性情報を把握するための SSCI-Net とその活用
 …藤田保健衛生大学 医学部アレルギー疾患対策医療学/SSCI-Net 松永佳世子,SSCI-Net 篭橋雄二

〔日々粧進〕
〇「私らしさ」叶えるアプリ
 …花耶 代表取締役社長 盛田忠臣

〔対談・インタビュー〕
〇「シワを改善する」医薬部外品成分の開発成功はどのように成し遂げられたのか(1)
 …ポーラ化成工業 末延則子 氏×ソフィアリンクス 三原誠史 氏

〔新原料〕
〇台湾 UnicoCell Biomed 社製造 100% ヒト幹細胞培養液・FD 粉末「Perfectin-H」(三和)

〔新機器〕
〇槽外循環が可能な真空乳化装置「CLEARSTAR/ クリアスタア 5型」(プライミクス)

〔美ision 〕
〇“攪拌技術セミナー/Mixing Vision 2017”12 月に東京・品川で開催(プライミクス)

〔Topics 〕
〇懇談会で“将来ビジョン 2022”の実績と 2017 年度の計画を発表(日本化粧品工業連合会)
〇第23回 千葉科学大学コスメティックサイエンスシンポジウム 角層から得られる皮膚情報(千葉科学大学)
〇先端化粧品科学シンポジウム「薬用化粧品(医薬部外品)の新展開」を開催(東京工科大学 応用生物学部)

〔FJセミナー〕
〇第14回 化粧品技術実践セミナー 分散総論:その定義と関連装置及び最新分散システムのメカニズムとその応用

〔連載〕
〇中国市場に挑む(31):化粧品業界の活気とメディア
 …日中化粧品国際交流協会 理事長 楊 建中
〇品質保証大戦略(27):類似品にご注意ください
 …SHONAN T.Q.M研究会 和田孝介
〇化粧品合成高分子(58):アンチポリューション
 …東京農業大学 客員教授 島田邦男,元ディナベック 知財広報ライセンス室長 矢野嘉宏

〔翻訳〕
〇グローバルな視点からみたサンスクリーン規制
 …Global Regulatory Associates Karen Yarussi-King

〔学会報告〕
〇第35回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会

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